高校生の視点でLearn DIVEをアップデート!金沢泉丘高校との企業連携プロジェクトを振り返って

合同会社バトラヴォでは、「ひとりひとりの個性と才能が発掘され、伸長される機会を創出する」ことを理念に、中高生向けの実践的な学びの場づくりに取り組んでいます。
その一環として、2025年度、石川県立金沢泉丘高等学校の探究活動において、企業連携プロジェクトを実施しました。
期間は約3か月。高校生自身が課題設定から提案までを担う、実践型の探究です。
この記事では、各班の提案内容と、今回の連携を通じて見えてきた探究の醍醐味について振り返ります。
※ 金沢泉丘高校の許可をいただいた上で掲載しております。
「Learn DIVEをどう広めるか」から始まった探究
今回、私たちが高校生の皆さんにお願いしたテーマは、バトラヴォが運営する高校生向け社会体験型オンラインプログラム『Learn DIVE』を、どうやってより多くの高校生に知ってもらい、どうやってプログラムへの参加につなげるか。
誰に、どんな価値を、どんな手段で届けるのか。これは企業が日常的に直面している問いです。
当社の事業戦略の改善施策をそのまま探究テーマとして高校生の皆さんに共有しました。
約3ヶ月で、生徒の皆さんは、市場調査、仮説立案、ターゲット設定、メディア選定までを自分たちで考え抜き、それぞれ異なる切り口の提案にたどり着き、素晴らしい提案をしてくれました。
各班の最終提案に見る、高校生ならではの視点
以下では、1〜4班が提案してくれた内容をそれぞれ紹介したいと思います。
サービスの第一印象を変えるマスコットキャラクター提案(1班)
1班は、Learn DIVEの第一印象=コーポレートサイト体験に着目。高校生の視点から、親しみやすさと近未来感を兼ね備えたマスコットキャラクター「ぷくぷく」を提案しました。キャラクターは、Webサイトでの解説役、SNSアイコンなど、多用途展開を想定。単なる「かわいい案」に留まらず、ブランド体験全体を設計する視点が印象的でした。ロゴ版も用意してくれました。このロゴは早速Learn DIVEの新ロゴとして採用が決定しています。


不登校・通信制の生徒と「保護者」に着目した新聞広告提案(2班)
2班は、ターゲットを分解し、不登校・通信制の生徒と、その保護者に焦点を当てました。Learn DIVEへの参加の意思決定において、保護者の影響が大きいという仮説のもと、親世代の主要メディアである新聞に広告を掲載するという戦略を提案。新聞購読率や子育て世帯比率といったデータを根拠に、具体的な媒体選定まで行っています。「対象を絞ることで、アイデアが一気に具体化する」という気づきがあって、私たちとしても嬉しい限りです。

SNS×自己理解による導線設計「職夢質問」(3班)
3班は、SNS上で拡散されやすい「自己診断」に着目。”MBTI”のような感覚で使えるオリジナル診断「職夢質問」(しょくむしつもん)を通じて、自分の個性とLearn DIVEのコースの特長を結びつける導線を設計しました。「将来像がまだ明確でない高校生」にこそ価値が届く設計になっている点が印象的でした。認知 → 興味 → 自己理解 → 受講という流れがはっきり描かれていた提案でした。

TikTokを起点とした認知拡大と参加導線(4班)
4班は、バトラヴォの現状分析から出発し、SNS活用、とりわけ未活用のTikTokに着目。ショート動画による”広告感のない発信”を通じて、高校生との接点をつくる提案を行いました。社長の1日ルーティン動画、ショートドラマなど、具体的なコンテンツ案まで落とし込まれており、当事者の視点が盛りだくさんの提案でした。Learn DIVEクイズも作り、参加を考えている高校生が、プログラムの特長を自然と理解しやすい設計になっています。

バトラヴォが企業連携に取り組む理由 | 学校での学びを「社会と接続された経験」へ
—— バトラヴォ代表・津野美咲
生徒の皆さんからの振り返りの言葉から、真剣にプロジェクトへ向き合ってきた過程がよく伝わってきました。
- 対象を絞ることで、考えるべきことが一気に具体的になった
- 一つの提案だけでも、とても難しかったので、社会の人たちはすごいと思った
- 正解が用意されていない問いに向き合う経験ができた
- 企業の事業を広めるにはどうすればいいかという、今まで考えたことがなかったテーマに対してワクワクしながら取り組むことができた
仮説を立てて、根拠を探し、自分のアイデアを出し、他者とすり合わせながら修正していく。こうした往復運動の中で、思考の持久力や柔軟性など、思考の筋力が鍛えられたのではないかなと感じます。
高校生ならではの率直な問いや、固定観念にとらわれない発想は、事業やマーケティングの在り方を見直すきっかけを与えてくれて、私たちにとってもたくさんの学びがありました。
企業連携は、「才能の入口」を増やす機会でもあります。
現実の課題に向き合う中で、マーケティングやデータ分析、コミュニケーションといった要素が自然につながり、「自分はこの役割が向いているかもしれない」という小さな気づきも生まれていきます。
その小さな気づきの積み重ねが、進路や将来像の解像度を確実に高めていくと思います。
今回の金沢泉丘高校との取り組みは、学びを社会との対話へとひらき、その中で自分を知っていく経験へと変えられることを、改めて示してくれました。
最後に、本プロジェクトをご依頼くださり、実施にあたって多大なご協力をいただいた金沢泉丘高校の先生方、そして何より、真摯に探究に向き合ってくれた生徒の皆さんに、心より感謝申し上げます。

